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101130 院内誌「あらいぐま通信」に掲載 |
| 僕がゴルフをやめたのは40歳の頃だから、もうかれこれ20年も前になる。それ以前は仕事仲間の大会などでは、スコアはともかく必ずロングドライブ賞を獲得するほどハードヒッターとして鳴らしていたものだった。 そのうち35歳を過ぎた頃から、４kmも歩かないうちに左の膝にジンジンとした痛みを覚えるようになり、午後のラウンドをつらく感じるようになってきた。 それに加えて、気の合った仲間と誘い合っての遊びと違い、ゴルフの大会は当日の抽選組み合わせによって４人１組のメンバーが決まる。結果、気心の知れたメンバーと当たれば良いが、場を仕切ってこまごまと指図するなど、自分が常日頃「気が合わないなあ」と思っている人と一緒の組になってしまうと悲劇である。当人に悪意のないのは分かっていても、たかが遊びと軽く受け流すこともできずに、同業者なのになんでこんな仕打ちを受けなければ、との思いが次第につのって来る。あげくプレーに集中できなくなり、せっかくの貴重な休日を潰してしまうことになる。これって被害妄想？ そんなこんなで、ゴルフから遠ざかって20年、今はシーズンになるともっぱら川に入って誰に気兼ねすることもなく伸び伸びと鮎との対話を楽しんでいる。 |